ニート・フリーターでもどうにかなる人生

フリーの旅行業

フリーの旅行業で金持ちですけど何か? ~Bさん

Bさん(33才)の場合は、一応、有限会社の社長という肩書きなので、厳密にはフリーランスとは言えないかもしれません。ただ、社員は一人もおらず、自分ひとりでやっている会社の社長です。旅行業をはじめるのにあたって、「会社」が必要だったため法人にしたそうです。

旅行が好きだったのに、旅行代理店は面白くなかった

海外旅行にしょっちゅう行ける仕事だと夢見て旅行代理店に就職したBさんでしたが、担当したのは学校の修学旅行。いくつかの公立学校をまわって修学旅行の営業をするのが仕事です。行き先は京都や広島などの国内ばかり。毎回同じ場所にしかいかないので、面白くもなんともありません。

しかも、営業という仕事が自分には全然合っていないと感じました。「接待」というのが嫌いだったのです。学校の先生方は常日頃から「先生」と呼ばれているために、けっこう横柄です。しかも根がすけべな人が多く、修学旅行の下見にいけば必ずエッチ系の接待ができる店も用意しなければなりません。そんな仕事に嫌気がさして、3年でやめてしまいました。

辞めるときには「とにかく海外旅行がしたい」という思いしかなかったため、退職後に2ヶ月ほど海外をぶらぶらと遊び回りました。そして、帰国後にフリーターになったのです。「何をすればいいのかわからなかったから、他に選択肢がなかった」のだそうです。



アルバイト先のビジネスをそのままパクってしまいました

Bさんはいくつかのアルバイトを転々とした後、旅行会社のコールセンターでオペレーターのアルバイトを始めましたが、そこで、面白いビジネスに目がとまりました。その会社では、1万円とか8千円とかの安い「ぽっきり」料金で宿泊できるチケットを配布するビジネスをしていたのです。Bさんは、「こんな簡単なビジネスなら、自分ひとりでもできそうだ」と直感しました。

会社を立ち上げるお金がなかったので、最初は知り合いの会社に間借りして営業を始めました。「仕入れ先」となる旅館は、すぐに確保できました。アルバイト先が取り引きしていた旅館に片っ端から電話をするとすぐに契約できたのです。チケットの配布については学生時代の友人たちを頼り、インターネットでの申し込みも受け付けられるようにしました。

顧客向けに大量のDMを送っている会社があり、友人のつてで、その中にBさんのチケットも無料で入れてもらえることになり、すぐに仕事が舞い込むようになります。意外とスムーズに軌道にのって、最初はアルバイト並の収入だったのが、1年後には40万円程度の月収が確保できるまでになります。3年続けたところで、売上は急上昇。今では、多い時には月収が500万円になることもあります。

「ひとりでやっているからできるんですよ。従業員をやとったらリスクが大きくなってできませんね。既にサラリーマンの生涯年収くらいは稼げたので、これから先はフロックですよ。うまくいかなくなったら、やめる。それだけです」

Bさんは、今後もひとりでやっていくつもりです。会社を大きくするのは、「面倒だからしたくない」と言っています。稼いだお金の大半は、「将来の生活のために貯金している」のだそうです。