ニート・フリーターでもどうにかなる人生

フリーの紹介屋

フリーの紹介屋ですけど何か? ~Dさん

40才のDさんは、元は証券会社の営業マン。証券不況の時にリストラされて、しばらくは退職金で暮らしていましたが、そのうち資金が底をつきフリーターになりました。アルバイトでは大したお金を稼ぐことはできず、お金に困っている時に、昔の同僚から「紹介」を頼まれ人を紹介するようになりました。次第に人脈の輪が広がって、今では「紹介」という商品を販売しています。

友達がたくさんいたことが財産になりました

Dさんは「優秀な営業マン」ではありません。証券会社時代の成績は「中の下」。そのため、会社のリストラ対象となり「会社都合」でクビになってしまいました。会社を辞めさせられたことで、精神的に落ち込み、しばらく何もすることができずに退職金を食いつぶして暮らしていました。ストレスのせいもあって、EDになって夫婦生活ができなくなったりもしました。医者に相談してバイアグラを処方してもらったそうですが、そのときに自分の生活環境や精神状態についてカウンセリングを受けたのがとても助けになったそうです。

そのうちにお金もなくなり、しかたなくアルバイトを始めましたが、あまり稼ぐことはできません。証券会社時代には、1000万円を超す年収をもらっていたので生活レベルが高く、それを落とすことができなかったために、アルバイトの収入では生活を維持できなかったのです。

お金に困ったDさんは、昔の同僚に「何かいい仕事はないか?」と相談に行きました。すると、「客を紹介してくれたら、多少の手数料を支払うよ」と言われたのです。Dさんは仕事はできませんでしたが、客との人間関係だけはしっかりと作っていたので、紹介するだけなら簡単。何人か顧客をつなげるとそれがビジネスとしてうまくいきました。その見返りとして、そこそこの金額の「紹介料」を受け取ることができたのです。

人脈をどんどん広げて紹介の幅を広げました

証券会社をきっかけに、保険会社の知人などからも「紹介依頼」を受けるようになりました。営業はうまくはないので、自分では売ることはできませんが、人に売ってもらうことはできます。次々と仕事がつながって、1件1件の金額は高額ではないものの、まとまるとまずまずの額になります。

時々大口の契約が決まると、かなりの額を受けとることもできました。口利きをするだけでお金になるので、仕事としては楽なものです。空いている時間を使って、昔の知り合いや顧客先を訪ねて知り合いの輪をひろげ、紹介できる相手を増やしていきました。10人の人から10人の知り合いを紹介してもらい、さらにその先の10人を紹介してもらうという連鎖をつづけたところ、ものすごく大人数の人脈ができたのです。

収入は月によって大きなバラつきがあります。多い時には数百万になることもありますが、少ない時にはまったく入らないこともあります。アップダウンが激しいことは不安材料ですが、証券会社で働いていた時よりもずっと少ない労働時間で、ずっと多い収入を得ています。

現在はたまった資金を運用することで利益も得ています。「まとまった投資資金があれば、ある程度堅実に儲けを出せるから」とDさんは言っています。安定した収入確保が現在の課題だそうです。「人に何かを売ることは不得意だけど、人と仲良くなるのは得意だからなんとかなった」とのことです。