ニート・フリーターでもどうにかなる人生

自称「マーケッター」という仕事

フリーのマーケッターやってますけど何か? ~Aさん

35才のAさん。大学を卒業後は「普通の会社で普通の営業をしていた」そうです。学生時代から特にやりたいこともなく、就職活動も何となく進めてしまって合格した会社に入社しました。もともと、「サラリーマン」という職業にあまり関心がなく、出世をしたいという欲もありませんでしたが、「人並みには偉くなれるのだろう」と漠然とは思っていたそうです。

「できれば自由に生きたい」とは心の中では思っていたものの、「自由に生きる方法がわからなかった」ので、仕方なくサラリーマンになりました。「貧乏はしたくなかった」ので、フリーターという選択肢は考えなかったそうです。



会社勤めはとても辛かったので、やめました

Aさんはサラリーマンになってすぐに後悔しました。それまでの学生生活では、あまり縛られることはありませんでした。授業には出なければなりませんでしたが、すべてきまじめに出なければいけないということもなく、出席しなくても誰からも叱られることはなかったからです。Aさんは、他人から叱られるということに慣れていませんでした。

「とにかく、会社で上司に怒られるのが怖かった」のだそうです。遅刻すれば怒られ、営業成績が良くなければ怒られ、物覚えが悪ければ怒られる。自分の人生を制限されるということがこれほど嫌なことだとは、学生時代には想像できませんでした。うつ状態になり若いのにEDにもなりました。彼女との性生活もできなくなって、クリニックでバイアグラを処方してもらったりもしたそうです。そのおかげもあって2年間はなんとか我慢できたそうですが、段々ストレスが強くなっていくのを感じる毎日だったとか。

しかし、とうとう耐え切れなくなって、ある日突然、会社を辞めてしまいました。「後先のことなど考えられなかったですよ。とにかく、現実から逃げたかっただけだから。半分はうつ病になってたから」

バイト先で見つけた、チャンス

会社を辞めてからはアルバイトの日々。肉体労働やコンビニの店員などをしたり、コールセンターのオペレーターをしたこともあります。でも、「何をやっても面白くなかった」そうです。「外に出るのが嫌だから」という理由で内職もしましたが、あまりお金にはなりませんでした。ある会社で、ダイレクトメールに資料を封入したり、宛名シールを打ち出したり、郵便局に持参して料金を支払ったりというアルバイトをしていた時のこと。

時給千円にもならないアルバイトでしたが、「この業務を丸ごと代行したら、お金になるかも」と思いつきました。さっそく、会社の責任者に頼んだところ、やらせてもらえることになったそうです。自宅に資料や封筒を持ち帰り、「DM代行業」を立ち上げたのです。この会社の仕事だけでは、大したお金にはなりません。アルバイトより少しマシな程度の収入です。

そこで、他の会社にも同様の仕事を売り込んだのです。どこの会社も面倒な作業なので、丸投げできれば楽だと考えていました。次々と営業をかけると思いのほか仕事がとれたのです。いくつかの会社のDMを同梱して発送する仕組みをつくったり、郵便料金を安くする仕組みをつくったりしたことで、利幅は大きくなりました。

あれよあれよという間に、月に50万円近い収入を得られるようになったのです。その後は、資料の作成からデータベースづくりまで代行するようになり、幅を広げています。今では年収は「普通のサラリーマンの2~3倍程度」になったそうです。

「これ以上は大きくしようがないビジネス」ですが、Aさんは「独りでやることが好き」なので、これで十分だそうです。