ニート・フリーターでもどうにかなる人生

フリーランスのミゼラブルな消費支出

フリーターは経済面ではミゼラブル!

フリーランスの良いところは、ひとつには、「直属の上司がいない」「会社の決まりに縛られない」という自由な点でしょう。ただ、フリーランスといっても、専門的な技能を活かして働いている人たちは、そこそこの安定収入を得ていますが、フリーターと呼ばれるような人たちの多くは、収入面ではかなり厳しい現実があります。自由と引き換えの「厳しさ」もあるのです。その実態に迫ってみましょう。



ミゼラブルな消費支出

フリーターと正社員との収入をきちんと比較したデータはありませんが、パートタイマーとであれば、総務省が調査したものがあります。パートタイム労働者の1時間当たりの賃金は、一般の正社員に比べて男性でおよそ半分、女性で7割です。女性の方が割合が高いのは、女性の正社員の賃金が低いことによるもので、パートタイマーの賃金が高いからではありません。

フリーターと、単身(独身)世帯の支出を比較したデータをみると、その差は歴然としています。フリーターの年間総支出は約150万円。単身世帯(34才以下)の支出は約250万円と、100万円の開きがあります。

「フリーターはアルバイトの掛け持ちをすればかなり稼げる」「時間給に換算すればフリーターの方が高い」という人もいますが、実際の生活レベルと比べると、かなり低いという実態です。フリーターの中には、上手に稼いでいる人もいるのでしょうけれど、全体としては非常に厳しい状態にあると言えるでしょう。

格差が生じる原因は?

こうした差が生まれてしまう原因はいくつかあります。まずは、フリーターの職務内容が正社員に比べて定型的で単純な仕事であること。そもそもコストカットのための採用であることから、賃金水準が低くおさえられること。正社員の場合には、勤続年数が長くなれば定期昇給や賞与などで、年収の水準が上がっていくことなどが挙げられます。

中でも、勤続年数と賃金水準との関係はとても大きな要素です。年功序列型の賃金体系は見直されてきてはいるものの、やはり正社員には「定期昇給」の制度は残っています。社員をできるだけ長く勤めさせて、企業全体としての効率を上げる必要性から定期的な昇給は必要なのです。

一方のアルバイトはもともと単純労働を中心とした業務についているため、あまり「熟練」が必要ありません。アルバイトが一人やめても、業務に大きなダメージはないのです。そのため、昇給そのものを高く設定する必要はありません。「時間給1000円」で雇われたアルバイトが、何年もそのままの時給で働き続けているということはよくあることです。

また、正社員の場合には賃金以外に社会保険などでも優遇されています。健康保険料や公的年金などは会社と折半ですので、個人負担は軽く済みます。フリーターの場合には個人で支払わなければなりません。

フリーターは気楽で自由な反面、収入面ではもともと厳しいシステムになっています。自由と引き換えに「厳しさ」を受け入れざるを得ないのは、いたしかたないことなのでしょう。